歴史資料/書跡・典籍/古文書 絵図・地図 / 安土・桃山
本図は、狩野派の絵師狩野光信の作で、下絵あるいは写しといわれている。六曲一隻の屏風で、第三・第四扇上部にある名護屋城には、五層の天守閣を中心に多くの御殿・数奇屋・櫓・門などが描かれ、当時では大坂城に次ぐ巨大な規模を持っていた名護屋城の様子を詳細に描いている。その周囲の丘陵には各大名の陣屋がひしめき合い、城下町では全国から集まった物資や人々で大変な賑わいを見せている。 文禄2(1593)年夏頃の描写と考えられ、名護屋城及び軍事都市名護屋を知るうえで極めて貴重な資料である。
肥前名護屋城跡図
源氏物語図 帚木(巻2)
狩野派
耕作図屏風
狩野永良