彫刻 木像 / 江戸
本像は、阿形・吽形が一対の金剛力士像(仁王像)である。経年劣化が進んでいたため、平成23年から24年にかけて修復を行った。修復作業の過程で、吽形頭部内側の銘文から、本像が寛永3年(1626)の造立であり、製作者も仏師・清水源兵衛であることが判明した。造立年および製作者がはっきりしており、江戸時代初期の基準作となりうる貴重な例であると考えられる。 なお、修復にあたっては、後年の改変・補作部分は本来の姿に戻す形で補修し、全体にわたって修復記録を残した。
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金剛力士立像
木造金剛力士立像