石鳩岡神楽・土沢神楽 いしはとおかかぐら・つちざわかぐら

民俗 無形民俗文化財

  • 選定年月日:20110309
    保護団体名:早池峰岳流石鳩岡神楽保存会
    早池峰大償流土沢山伏神楽保存会
    公開日:毎年9月11日ほか(石鳩岡神楽)、毎年9月中旬ほか(土沢神楽)(選択当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などにご確認ください)
  • 記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財

 石鳩岡神楽・土沢神楽は、岩手県花巻市を中心に多数伝承される早池峰神楽の弟子神楽であり、石鳩岡神楽は岳神楽、土沢神楽は大償神楽から技芸の伝授を受けている。両神楽ともに豊富な演目を伝承し、神楽を習得して後、それぞれに活動の機会を得て活発に演じている。早池峰神楽の弟子神楽の伝播や芸態の変遷を考えるうえで注目される伝承である。
 本件は、御神体の権現様と称する獅子頭を奉じての「権現舞【ごんげんまい】」を中心に、「鳥舞【とりまい】」「三番叟【さんばそう】」「山神舞【やまのかみまい】」など数多くの演目を持つ神楽で、花巻市東和町の石鳩岡と土沢にそれぞれ伝承されている。
 舞場の正面後方に神楽幕を張り、幕の後ろを楽屋とし、演者は適宜幕を上げ下ろしして楽屋と舞場を行き来して演じる。囃子は胴取【どうとり】と呼ぶ締太鼓1人、銅拍子【どびょうし】2人、笛1人、歌い手1人からなり、神楽幕に対峙して締太鼓、その両脇に銅拍子が座り、笛と歌い手は楽屋で奏する。
 石鳩岡神楽は東和町駒形に鎮座する駒形神社の祭礼を中心に、土沢神楽は東和町土沢に鎮座する鏑【かぶら】八幡神社の秋の例大祭を中心に神楽を演じている。
(※解説は選択当時のものをもとにしています)

石鳩岡神楽・土沢神楽

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