歴史資料/書跡・典籍/古文書 文書・書籍 / 鎌倉
月江正印(1267~不詳)は、鎌倉時代に来日した禅僧清拙正澄の実兄にあたる中国元時代の禅僧で、この墨蹟は月江正印が弟子の老禅(不詳)に与えたものである。延宝元年(1673)に初代高松藩主松平頼重が隠居を願い出た際、餞別として将軍家綱から贈られた。月江正印の墨蹟が松平家に伝えられた由来を記した箱書き。高松藩の藩儒であった菊地五山(1769~1853)の文字を、漆工玉楮象谷(1806~69)が銀漆をかけて仕上げている。印可状は弟子が得法したことを認可する証書のようなものである。
清拙正澄墨蹟 平心字号
清拙正澄
月江正印墨蹟〈印可状/(泰定戊辰仲春)〉
月江正印墨蹟〈与楚雙峯偈語/至正三年二月十八日〉