黒漆塗杏葉紋散唐草蒔絵茶弁当 くろうるしぬりぎょうようもんちらしからくさまきえちゃべんとう

工芸品 漆工 / 江戸

  • 佐賀県
  • 江戸時代後期 / 19世紀
  • 木製 漆塗 蒔絵
  • 幅46㎝ 高さ43.5㎝
  • 1荷
  • 佐賀県佐賀市松原2丁目5-22
  • 公益財団法人鍋島報效会

江戸時代、参勤交代や社寺参詣、婚礼や葬儀といった大名行列の場においては、身分格式に応じた各種の行列道具が必要とされた。乗物・挟箱・立傘・長刀・槍・蓑箱などで、これらは家紋を付けた揃いの仕様で整えられた。 
本資料も行列道具のひとつで、茶弁当という。携帯用の茶道具や飲食具を屋根付きの箪笥二つに納め、吊り金具に棒を通して前後に担う。黒漆地に佐賀藩主鍋島家の家紋である筋杏葉紋を散らし、唐草模様をあらわす。対となる半荷は火災に遭い損傷しており(写真奥)、担い棒や日覆い、内容品の多くは失われているものの、鍋島家に伝来した数少ない行列道具の遺品として貴重である。

黒漆塗杏葉紋散唐草蒔絵茶弁当 くろうるしぬりぎょうようもんちらしからくさまきえちゃべんとう

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