工芸品 金工 / 江戸
瑞穂市別府に住んでいた広瀬清八・茂十郎親子が二代にわたって製作したろう型鋳物。ろう型鋳物とは、蜜蜂の巣から取った蜜ろうに松脂を練り合わせた素材でできた原型から作るもので、やわらかい質感が特徴である。制作の過程で原型が溶けてしまうため一つの型から一つの作品しかできない。作品には生活用具や唐子がデザインされているものが多く、主に燭台、香炉、文鎮などが作られた。本作品は、別府細工の特徴をよく表している。また、高さ70cmは、別府細工として最大級で、特に貴重なものである。
蝋型鋳造
佐野の天明鋳物生産用具及び製品
鋳物製作