請御意下 ぎょいうけくだし

歴史資料/書跡・典籍/古文書 文書・書籍 / 江戸

  • 文久元年 / 1861
  • 紙本墨書 冊子装
  • 縦26.0cm 横18.5cm
  • 1冊
  • 佐賀市松原2丁目5-22
  • 公益財団法人鍋島報效会

藩政一般についての伺い、裁許の内容を記した資料。この中に、佐賀藩三重津海軍所に関する記述も見られる。佐賀藩が安政5年(1858)に入手した蒸気船電流丸は、文久元年(1861)に故障が認められた。そこで佐賀藩精煉方の田中近江・儀右衛門父子による調査が行われた結果、「蒸気釜」(ボイラー)を交換する必要があることがわかり、修理費は六千両程と見積られた。オランダに注文すれば「過分の金高」になるところ、「御国元において製作相整わる方、至極御弁利」なため、三重津海軍所に製作場を建て、田中父子を主任として製造が命じられている。ボイラー製造の一方で、文久3年(1863)には三重津で小蒸気船の建造にも着手した。慶応元年(1865)に完成する国産初の実用的な木造蒸気船凌風丸である。

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