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近藤浩一路(こんどうこういちろ)(1884−1962)
KONDO,Koichiro
犬山夜漁
Night Fishing at Inuyama
1928(昭和3)年
紙本墨画・額装 44.3×53.2㎝
題5回院展 (作者寄贈)
犬山は、濃美平野(岐阜・愛知の二つの県にまたがる平地)北東部の犬山市。「夜漁」は、夜に魚などを捕獲すること。犬山の夜の漁は鵜飼い。犬山の名物。夏の夜に、かがり火を焚いて、飼い馴した鵜を活用しつつ、鮎などの魚を人の手に入れる漁法。犬山の風物詩、鵜飼い、の得も吉えぬ夜の光の有様を、浩一路は、水墨を用い、細やかに描出している。浩一路は、1884年、山梨に生まれた水墨画の達人。1962年、脳炎で没。