色絵竜田川文透彫反鉢〈尾形乾山作/〉 いろえたつたがわもんすかしぼりそりばち〈おがたけんざんさく/〉

工芸品 陶磁 / 江戸

  • 尾形乾山
  • 神奈川県
  • 江戸
  • 素地は淡褐色陶質胎で、腰が丸く張り、口縁が外反する反鉢である。轆轤水挽き成形され、高台は輪状に削り出す。口縁は文様に合わせて刻みを入れ、口部に文様に合わせて透かし彫りを施す。
     内面に白化粧と銹絵で流水を表し、銹絵で楓の幹と枝、葉脈を描く。外面は白化粧の下地に銹絵で楓の幹と枝、葉脈を描く。高台畳付を除いて透明釉を掛け本焼きしたのち、赤、黄、緑の上絵具で紅葉の葉を描いて焼き付け、赤い葉に金と銀で葉脈を描いて再度焼き付ける。底裏には短冊状に白土を塗り、銹絵で枠取りをし、銹絵で「乾山」と銘款を記す。内底に小さな目跡が三つある。
  • 高11.5  口径20.2  高台径9.7  (㎝)
  • 1口
  • 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
  • 重文指定年月日:20150904
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 国宝・重要文化財(美術品)

尾形乾山(1663~1743)は文芸の香り豊かな典雅な様式の陶磁器を創作した。内外面に描かれた文様が相呼応する反(そり)鉢(ばち)は乾山が得意とした器形であり、内面に水流が描かれていることから、歌枕の竜田川をあらわした意匠であることが知られる。乾山の色絵の代表作である。

色絵竜田川文透彫反鉢〈尾形乾山作/〉 いろえたつたがわもんすかしぼりそりばち〈おがたけんざんさく/〉

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