映象(えいしょう)

絵画 日本画

  • 東山魁夷  (1908-1999)
  • ヒガシヤマ、カイイ
  • 昭和37年 / 1962
  • 彩色・紙本・額(アクリル等)・1面
  • 147.5×211.5
  • 右下に印章
  • 5回新日展 東京都美術館 1962

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ひがしやまかいい
東山魁夷(1908一)
HIGASHIYAMA,Kaii

映象
Reflected Images
1962年
東京国立近代美術館蔵(作者寄贈)

日本画家東山魁夷は,戦後は日展を中心に発表し,日本やヨーロッパなどの風景を平明な形と温雅な色彩で描いている。≪映象≫はスウェーデンのノルディングローに取材し,朝の澄み切った鏡のような入り江や山の静かな湖の印象をまとめた作品である。画面はほとんど白黒のモノクロームに近い色彩に統一され,鏡のような水面によって裸木の林が実景と倒影の上下対称となっている。透明な視覚が行き渡り,無音の静けさに耳が研ぎ澄まされるような超現実的な世界,画家の言う「北国特有のきびしさと神秘の世界」を実現している。


映象(えいしょう)

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