杉阿弥陀堂 木造阿弥陀如来坐像 すぎあみだどう もくぞうあみだにょらいざぞう

彫刻 木像 / 平安

  • 福島県
  • 平安
  • 本体は檜材で、割矧造りで、彫眼とし、当初は漆箔を施す。根幹部の構造は頭体幹部を一材で彫出し、肉髻後端部を通る線で前後に割矧ぎ、内刳りのうえ頭部を三道下で割矧ぐ。左体側部に一材を寄せ、右腕は肩、肘、手首で矧ぎ、右腋下の衲衣遊離部は上膊部より割矧ぐ。脚部は横に一材を寄せ、左袖先をその上に矧ぎ、左手首を袖口に挿し込み矧とする。裳先を矧ぐ。
  • 像高85.5cm
  • 一躯
  • 南相馬市鹿島区江垂字天神沢15番地
  • 福島県指定
    指定年月日:20180406
  • 江垂行政区
  • 有形文化財(美術工芸品)

『奥相志』によれば、阿弥陀堂のある地は昔杉村といい、そのため杉阿弥陀と称していたとある。堂は今の地より西方にあったという。像内の背面に寛永13年(1636)の墨書銘があり、この年に一度杉村の人々により修理されたことが記されている。さらに脚部裏の墨書銘により、延宝4年(1676)に再度修理されたことがわかる。江垂村区有文書には、明治33年(1900)に彩色を行ったと記録されている。

杉阿弥陀堂 木造阿弥陀如来坐像

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