江戸時代の東海道藤枝宿を描いた絵図で、天保13年(1842)作成。明治時代以降の写本が知られていたが、不明であった原資料が発見され藤枝市郷土博物館に寄贈された。
各町の規模や、本陣や問屋場など宿場の施設、一軒ごとの家々の職業・名前や寺院まで細かく正確に書き上げられていることが特徴で、宿場町の様子を詳細に知ることができ、資料的価値が高い。
東海道宿村大概帳の記録は天保14年頃のものとみられているが、本資料が天保13年という作成年であることから、大概帳編纂のために実施された現地調査の成果として描かれた絵図である可能性も推定される。