五島神楽 ごとうかぐら

民俗 無形民俗文化財

  • 長崎県
  • 長崎県五島市,新上五島町,佐世保市
  • 指定年月日:20160302
    保護団体名:五島神楽連合会
    各神社祭礼日
  • 重要無形民俗文化財

五島神楽は,長崎県の五島列島各地で神職を中心に伝承されてきた神楽で,各地の神社祭礼の折などに演じられている。伝承演目の多くは直面(ひためん)の採物舞で,太鼓や笛,時には手(て)平(びら)鉦(がね)の演奏にのせ,一間四方の中を廻っては廻り返す所作を基本とし舞うものである。「市(いち)舞(まい)」や「伊(い)智(ち)舞(まい)」などの名称で伝わる演目は,一人又は二人の巫女が,舞座を廻っては廻り返す所作を繰り返す古風な巫女舞である。「入(いる)鹿(か)高松(たかまつ)」は,イルカが群れて遊泳する様を舞うもので,他に類例のない演目である。また,神がかりを伝える「将軍(しょうぐん)舞(まい)」や,古風な問答を残す「山下(やました)舞(まい)」などは,西日本の諸神楽との関連をうかがわせるとともに,五島神楽独自の展開を示している。このように,五島神楽には豊富で特色ある演目が伝わっている。また,舞手(まいて)を補佐する合(あい)立(だち)という役があることも本件の特色である。舞の中程,舞座に出て,剣や長刀(なぎなた)などの採物(とりもの)を,舞手に渡す役割を担う。

五島神楽

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