観音菩薩・勢至菩薩立像
かんのんぼさつ・せいしぼさつりゅうぞう
彫刻 木像 / 明治 安土・桃山 江戸 室町 鎌倉 南北朝
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不詳
- 山形県
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江戸時代前期 / 1603~1695
- 観音菩薩、勢至菩薩ともに木造で、金箔、漆箔が施され、腰を屈め上体がやや前傾の姿勢。
観音菩薩は、天冠台に阿弥陀の化仏をいただき、両手を前に差し伸べている。また勢至菩薩は、天冠台に宝瓶をいただき、胸の前で合掌している。
- 観音菩薩、勢至菩薩ともに像高は114cm、台座は高さ37cm、最大幅49cm。重量はいずれも不詳。
- 2躯
- 山形県新庄市下金沢町8-5
- 新庄市指定
指定年月日:20200221
- 宗教法人接引寺
- 有形文化財(美術工芸品)
江戸期、新庄藩は戸沢家により治められてきたが、その御用商人として新庄時代前より仕えてきたのが豪商澁谷家で、京・大坂の上方市場との取引等を行うなど城下随一の繁栄振り。当主は、元禄2年の松尾芭蕉の奥の細道行脚の折、土地の俳人たちと俳諧を催した。澁谷家は領内の寺院に多くの仏具等を寄進するなど信仰心が深く、特に阿弥陀仏に篤いことにより、両像を菩提寺に寄進された。