徳川幕府老中奉書 とくがわばくふろうじゅうほうしょ

その他の美術  / 江戸

  • 江戸時代・宝永7年(1710)
  • 紙本墨書
  • 1通

幕府老中の本多正永・小笠原長重より、江戸時代前期の外様大名で石見津和野藩第3代藩主亀井茲親に宛て、端午の節句のご祝儀として進上された目録を将軍に披露したことを伝える奉書である。 書き止めは「恐々謹言」で差し出しは日下に連署、宛所は奥の中ほどの高さ。(160913_平企:和紙の魅力)

料紙は縦41.7横56.4の楮紙。江戸幕府では、将軍の発給する文書には米粉を入れない大高檀紙【おおたかだんし】を、老中の発給する文書には米粉入りの奉書紙を用いていた。江戸時代中期以後は画一性へと進展するが、料紙の性質がどのように変遷していくかについて検討する必要がある。

徳川幕府老中奉書

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