絵画 日本画 / 江戸
本作は,江戸時代初期に活躍し,浮世絵の祖と称される岩佐勝以(いわさかつもち)の画風を示す洛中洛外図である。六曲一双の画面に,おおむね東山から下京(しもぎよう)辺りの景観が左右隻(さゆうせき)連続して描かれており,中世から近世へ移行する過渡期の洛中洛外図として独特の構成を示す。また,人々の様子は密度の高い描写で生き生きと表現され,近世初期風俗画の到達点と評価できる。 近年,洛中洛外図や岩佐勝以に関する研究が進展し,この作品の文化史的,美術史的重要性が再確認されたため,国宝に指定する。
全6枚中 6枚表示
紙本金地著色洛中洛外図〈/六曲屏風〉
紙本金地著色洛中洛外図〈/六曲屏風〉
洛中洛外図屏風
狩野派