その他の美術 書 / 鎌倉
虎関師錬は、儒学や詩文にも通じた臨済僧(りんざいそう)で、日本初の仏教史書『元亨釈書(げんこうしゃくしょ)』を著し、東福寺(とうふくじ)の第15世住持をつとめました。この書状では、寺院を造営していた弟子の壇渓心涼(だんけいしんりょう)をねぎらっています。薄めの墨に適した早い運筆や、水墨画にも通じる墨色の透明感にご注目下さい。
虎関師錬像
虎関師錬墨蹟〈檀渓字号/〉
元亨釈書微考
虎関師錬/撰