工芸品 漆工 / 明治
宮殿部(きゅうでんぶ)の透彫帯金具の下に、無数の玉虫の翅(はね)を敷きつめた厨子。須弥座(しゅみざ)には舎利供養(しゃりくよう)・須弥山(しゅみせん)世界・捨身飼虎(しゃしんしこ)・施身聞偈(せしんもんげ)の図を描いている。特に両側面の二図は時相の異なる事象を同一画面に描き込む異時同図法(いじどうずほう)がとられており、その古様な構図法が注目される。
玉蟲厨子
春日宮曼荼羅彩絵舎利厨子
漆皮箱
身:吉田立斎