絵画 / 平安
裸形の大日如来像が朱線で描かれ、その輪郭や、両手で結ぶ印相に沿って諸々の仏菩薩をあらわす梵字(ぼんじ)が書かれている。密教の最高の仏である大日如来の形像が、それ自体で金剛界・胎蔵界の両部の曼荼羅を象徴するという内容を表すもので、珍しい遺例である。
両界種字曼荼羅
無量寿如来像
絹本著色両界曼荼羅