富本憲吉(1886-1963)
色絵金銀彩羊歯文八角飾箱
TOMIMOTO, Kenkichi
Ornamental octagonal box, fern pattern, overglaze enamels, gold and silver
1959(昭和34)年 磁器
h12.2 w26.4 d26.4
堂々とした厚みのある八角形の陶筥の表面を覆い尽くすように、羊歯(しだ)文を規則的に反復させ、金銀彩で表した華麗な作品です。富本憲吉は写生に基づいて、様々な模様を創作しましたが、四弁花とならんで羊歯文は、富本の代表的な創作模様のひとつです。羊歯文は羊歯の株を真上から見下ろし、四葉を一単位として四角形におさめるように図案化したものです。