色絵金銀彩四弁花文飾壺

工芸品 陶磁

  • 富本憲吉  (1886-1963)
  • トミモト、ケンキチ
  • 昭和35年 / 1960
  • 磁器・壷・1
  • h18.5 D21.2

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とみもとけんきち
富本意吉(1886−1963)
TOMIMOTO,Kenkichi

色絵金銀彩四弁花文飾壷(いろえきんぎんさいしべんかもんかざりつぼ)
Ornamental Jar with Quarter Foil Pattern in Gold and Silver Overglaze
昭和35年(1960)
東京国立近代美術館蔵


轆轤(ろくろ)によって作られたたっぶりと張りのあるフォルムをもった磁器の壷である。色絵の技法で文様を表し,金銀彩を施している。文様は四弁花文といわれるもので,富本が定家かずらの花を参考に独自に工夫したもの。羊歯文と共に彼の代表的な文様となっている。富本はこのように轆轤によって空間に展開していく球形のフォルムを「立体の美術」として捉え,かつ自然観照に基づくオリジナルな文様作りを提唱した。それは昭和30年代の色絵金銀彩の大作にもっとも充実した成果を結実させるが,この作品もその一つである。


色絵金銀彩四弁花文飾壺

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