奈良
『大智度論』百巻は『摩訶般若浪羅密経』の注釈でありインドの龍樹造(りゅうじゅ)、姚秦の鳩摩羅什(くまらじゅう)の訳にかかる。本写経は石山寺旧蔵で、なお数十巻が同寺に伝えられる。播磨(針間)区にという地方で書写された知識経。これらの経巻の寄進者は、同国の国守、国造、貴族、僧尼、その他多くの階層にわたっている。その書風は自由で暢びやかである。
経疏断簡(法華経・大智度論)
紺紙金字大智度論〈巻第十一〉(神護寺経)
妙法蓮華経法師品第十