大智度経論巻第六十九
ダイチドキョウロンカンダイ69
その他の美術 書 / 奈良
- 制作地:日本
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奈良時代・8世紀
- 縦24cm:横742cm
- 1巻
- 銘文:天平六年歳次十一月二十三日 針間国賀茂郡既多寺衣縫造男国書写奥書 白点朱点あり
『大智度論』百巻は『摩訶般若浪羅密経』の注釈でありインドの龍樹造(りゅうじゅ)、姚秦の鳩摩羅什(くまらじゅう)の訳にかかる。本写経は石山寺旧蔵で、なお数十巻が同寺に伝えられる。播磨(針間)区にという地方で書写された知識経。これらの経巻の寄進者は、同国の国守、国造、貴族、僧尼、その他多くの階層にわたっている。その書風は自由で暢びやかである。