晒船着場跡
さらしふなつきばあと
史跡
- 熊本県
- 晒船着場跡は、俵ころがし部分を中心に川沿いの約200mが石垣で整備されており、「菊池川全図」に描かれた施設のうち俵ころがし2基と、下流側のワク2基が残存している。かつては俵ころがし、御米山床、米倉、番所、遠見などの港施設が整備されていたが、その多くは消失し、現在は俵ころがし部分のみに船着場の名残をみることができる。
石垣の大部分は、近年整備された凝灰岩製の谷積で整備されている。俵ころがしの下流約50mには、近年整備されたコンクリート製のスロープと階段があり、現在の船着場として機能している。石垣で整備されている部分の川側は、コンクリートと捨石で根固めされて保護されている。
晒船着場跡はこれまでの河川管理上、修復されてきた部分があるものの、近世の船着場としての形跡を良く残している。
- 玉名市滑石字晒浦2257番地先
- 玉名市指定
指定年月日:20201124
- 国土交通省九州地方整備局菊池川河川事務所 所長 杉町英明
- 記念物