許慎@きょしん@『説文解字@せつもんかいじ@』の部首を篆書で、その音を楷書で刻し、後に夢英@むよう@の自序と郭忠恕@かくちゅうじょ@が夢英に宛てた書簡を楷書で付刻した石碑です。碑石は西安碑林博物館に現存します。夢英は文字学に心を傾け、古文など18種の書体について述べた著作『十八体書』を残し、とりわけ篆書に巧みでした。五代十国時代から北宋時代初期にかけて、夢英のほか、『説文解字』の研究で名のある徐鉉@じょげん@・徐鍇@じょかい@や、夢英と並び篆隷の名手と謳@うた@われ、古文の字書『汗簡@かんかん@』などの著作を残した郭忠恕ら、文字学に精通し、篆書に優れた者が輩出しました。(六人部克典氏執筆)