能面 小面 のうめん こおもて

彫刻

  • 江戸時代 17~18世紀
  • 木造彩色
  • 縦21.3 横13.6 高7.3 重154.0g
  • 1面

女面のうちで最も若い面が小面である。「小」は愛らしさ美しさの接頭語といわれる。髪の毛描きは三条で、毛筋は太い。額の高い位置に墨でぼかした眉を左右に開き気味に描き、二重瞼の目は切れ長でわずかに垂れている。面裏は細かな鑿痕を浅く残して削り、茶色の漆を塗り、鼻は鋭角的に刳られている。面表の彩色は新しいが、面裏の特徴から、豊臣秀吉が手にいれた室町時代の龍右衛門作のひとつ、「雪の小面」を写したものと考えられる。

能面 小面

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