歴史資料/書跡・典籍/古文書 文書・書籍 / 平安
若くして仏門に入った尊子内親王のために、永観二年(984)に著された仏教の教養書。伝本が少なく、本書は現存最古のものである。白胡粉地に花菱唐草などの文様を雲母刷りにし、七行の界線を施した料紙を用いている。仮名に漢字を交ぜた優美な筆跡が好まれたため、かなりの部分が切り取られて「東大寺切」の名で諸所に分蔵されている。
三宝絵詞断簡 東大寺切「うつくしひの」
伝源俊頼筆
三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
三宝絵詞断簡(東大寺切)