所謂『優婆塞戒経(うばそくかいきょう)』(全七巻)の巻第七の残巻。尾題に続いて北涼の且渠興国(しょきょこうこく:北涼の始祖沮渠蒙遜(しょきょもうそん)の次子)が天竺僧曇摩讖(どんましん)にこの経を翻訳させたとの後書きがある。翻訳の年時は「丁卯」(玄始十六年、427)であり、『出三蔵記集』の「丙寅」(426)ではない。短い断簡ながら資料的価値は高い。もと大谷探検隊将来、『西域考古図譜』所収。
経疏断簡(法華経・大智度論)
摩訶般若波羅蜜優波提舎般若波羅蜜品巻第二十七
大唐西域記巻第一