しま模様の人物

絵画 油彩画

  • タマヨ、ルフィーノ  (1899-1991)
  • 昭和50年 / 1975
  • アクリリック・キャンバス・額・1面
  • 130.0×97.0
  • 左上に署名、年記
  • 個展 東京国立近代美術館 1976

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タマヨ,ルフィーノ
TAMAYO, Rufino
1899−

しま模様の人物
Figure with stripes
1975年
アクリル・キャンヴァス
130×97cm
東京国立近代美術館所蔵

メキシコのオアハカに生まれる。両親はともにサボテカ・インディアンであった。1917−21年メキシコ市のサン・カルロス美術学校に学び,この頃フランス現代美術,特にピカソやプラッグの影響を受けた。1921年美術学校を離れた後,国立考古学博物館民俗学素描部で働き,アステカ,マヤ,トルテカの民俗芸術に強い衝撃を受けた。ヨーロッパの抽象絵画の表現様式によりながらメキシコの民俗的な伝統精神を表わす彼の絵画は,神秘的表現主義の名で呼ばれたこともある。1936年以降しばしばニューヨークへ出て活躍し,しだいにオロスコ,リベラ,シケイロスとともに,メキシコ現代美術を代表する画家として国際的に知られるようになった。しかしメキシコで起った激しいナショナリズムや,壁画運動の基盤となった左翼的思想には反対の立場をとり,スペイン渡来以前の古いメキシコの文化遺産を継承し,土着民族の生命力や伝統精神を詩情にあふれる画面に定着させていった。日本でも1976年東京国立近代美術館で大規模な回顧展が開かれた。

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