鎌倉
舎利(釈尊の遺骨)を尊ぶ信仰が中世に隆盛し、様々な形の舎利容器が造立されたが、本品のような宝篋印塔(ほうきょういんとう)形のものは少し遅れて室町時代に流行した。軸部の円相形水晶窓に舎利と仏像線刻板を奉安。屋蓋(おくがい)部の段数が通例に比して著しく多いのが特徴。全面に施された彫金の装飾性は、同期の舎利塔中でも群を抜く。
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金銅宝篋印塔
金銅龍唐草文舎利容器屋蓋
金銅割五鈷杵