考古資料
薄い茶褐色の胎土を用いた、底部から緩やかな弧を描いて立ち上がり、口縁部が少し外反する鉢。高台は削りだされておらず、平らな底面にいたるまで全面に白化粧土を掛けている。内面は、黄色の絵具を背景に緑色の絵具の斑点を散らしている。見込み中央に表した刻線の花文を、紫絵具で描いている。緑色、紫色、黄色で内面に三葉文を4回繰り返して描いている。全面に透明釉を施している。口縁の一部が欠失しており、釉薬の一部が剥がれているほか、焼成時の焼き傷も見られる。
三彩刻線文鉢
白地三彩花文鉢