貴賓用の天目茶碗の台。抹茶の喫茶法が日本に伝わったときから、茶碗とともに台も中国製が珍重されてきた。漆を厚く塗り重ねて文様を彫る彫漆技法のうち、最上層が朱色のものを日本では堆朱という。本品は、黒、黄、赤、緑の漆が十数層塗られている。「グリ」はぐりぐりとした渦巻文様をいう室町時代以来の呼び名である。
花鳥堆朱盤
朱黒漆輪花天目台
黒漆輪花天目台