考古資料 / 弥生
玉津田中遺跡は神戸市西区にあり、明石川左岸の沖積平野に立地する兵庫県を代表する弥生時代の遺跡です。発掘調査の結果、弥生時代中期の集落・墓・水田が見つかり、当時の生活を復元するのに多くの資料をもたらしました。その中に平地式建物があります。この平地式住居は方形周溝墓群に接する居住域の端にあたり、特別な性格をもった建物と考えられます。ここから出土した弥生土器のうち、9点の壺は焼成後に穴が開けられ、また口縁が打ち欠かれているものもありました。このような土器は祭祀に使われたと考えられています。
横杓子
小形仿製鏡
小田原市中里遺跡の弥生時代中期出土品