平成25年6月25日、長野県在住の渡邊俊夫氏より、アットゥㇱアミㇷ゚(樹皮衣)を二風谷アイヌ文化博物館に寄付いただいた。
もともとは昭和40年代に渡邊氏の祖母が購入されたもので、アイヌ文化に興味をもった氏が譲り受け、大切に保管していたとのことである。その頃の二風谷はアイヌ工芸振興が軌道にのり、多くの観光客で賑わった時代でもあった。昭和40年の日勝道路開通、同44年にはアツシ織物生産組合の設立などもあり、多くのアイヌ工芸品が地域で販売されていた。
渡邊氏は平成25年に平取町二風谷を訪れ、偶然民宿チセに宿泊した。そこで貝澤薫氏・かつえ氏夫妻にこのアイヌ民具をみてもらい、かつえ氏の制作したアットゥㇱアミㇷ゚であることが判明した。