木菟 みみずく

  • 横山大観  (1868~1958)
  • よこやまたいかん
  • 大正11年 / 1922
  • 絹本墨画金彩
  • 内寸83.5×53.5 外寸184.0×68.8
  • 一幅
  • 横山大観記念館

静まり返る夜の暗がりのなか、ミミズクが光る眼でじっとこちらを見据えており、緊迫した空気が漂う。笹の葉叢の奥には、細い三日月ものぞかれる。かつて大観邸の庭には竹林があり、ミミズクがよく訪れていたと伝えられる。本作品にはそうした日常的な夜の光景が描かれており、鳥の羽毛や足先、重なり合う竹の葉、節などの表現に、細かく丁寧な観察もうかがわれる。

木菟 みみずく
ページトップへ