大正15年、大観は御下命を受け、久邇宮殿下新御殿の襖絵(松、竹、梅)を制作した。本習作はこのときに描かれたもので、現在は屏風に仕立てられている。左に伸びる幹の力強い表現や、苔をあらわす緑青の鮮やかさが印象的で、さらに紅梅の雄蕊(おしべ)には金を用い、華やかさを添えている。画面左にはわずかに白梅も描かれる。
全2枚中 2枚表示
飛泉(未完)
横山大観
春園之月(未完)
紅梅