破れた衣を繕う僧を淡い墨線のみで描く。本来は月下で経典を読む僧を描いた「対月図」と対幅であったのだろう。賛者の東叟元愷は宋末元初に寧波の阿育王寺の住持を務めた禅僧で、賛文の款記にある「玉几」は境内の玉几亭を指す。本図は、桃山時代に京都の茶人で、千利休門下と伝えられる針屋や宗春が所持したと伝えられる。
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布袋図・朝陽図・対月図
胡直夫筆 偃渓黄聞賛 無住子筆
玄沙接物利生図
布袋図(善阿印)
伝牧谿