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石鼓文(せっこぶん)とは、現在北京の故宮博物院に保管されている十石よりなる鼓形の石に、狩猟に関する文詞をほりつけたもので、中国最古の石刻といわれる。その刻された時代は明らかではないが古く周代にまで遡るともされる。呉昌碩(ごしょうせき)は石鼓文の古拓を手に入れ、これに学んで篆隷(てんれい)の書法に新機軸を開かんとした。この四幅は石鼓の第六石・第二石・第三石の順に原文の一部を省いて書き連ね、長尾雨山に与えたものである。
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聯(臨石鼓文・篆書)
呉昌碩
臨石鼓文(第二鼓)
青山杉雨筆
臨石鼓文 第四鼓