南北朝
肉身から着衣まで金の輝きで覆う、いわゆる皆金色(かいこんじき)の阿弥陀三尊来迎図。蓮台をもつのが観音、合掌するのが勢至(せいし)菩薩。図様は一般的なものだが、如来の螺髪(らほつ)や菩薩の頭髪に、じっさいの髪を使用している点が珍しい。青蓮院伝来とされ、形式化した像容のなかにも上品さのただよう作例である。
阿弥陀三尊来迎図
山越阿弥陀図
絹本著色阿弥陀二十五菩薩来迎図