その他の美術 書 / 鎌倉
伏見天皇(第九十二代:1265~1317)が崩御した御父帝後深草天皇(第八十九代、嘉元二年<1304>七月十六日没)の供養のため、後深草天皇の消息を継いで紙背に『法華経』を書写したもの。伏見天皇は書に巧みであり、穏かで豊潤な書風は「伏見院流」と称された。いわゆる「消息経」の代表的な遺品として名高い。
後深草天皇宸翰消息
後深草天皇
金字法華経〈巻第五(巻首伏見天皇宸翰)/〉
後深草天皇宸翰御消息(正月十一日)