平安時代後期に盛んに制作された紺紙金字の経典。経典名は、仏説阿弥陀経で姚秦(ようしん)の鳩摩羅什(くまらじゅう)の訳になる。いわゆる浄土三部経のひとつで、西方極楽浄土の様子を説き、念仏をすすめる内容を持つ。当初は巻子装で表紙などもあったと思われるが、現在それらは失われ、天地も上下がやや断たれているのが惜しまれる。
阿弥陀経
仏説阿弥陀経
写経断簡・紺紙金字経「仁王般若波羅蜜護国経観空品第二 / 伝 神護寺経」