セゴビア晩秋(『La Habitación de mi corazón』より) せごびあばんしゅう(『ら あびたしょん ど み こらぞん』より)

  • 吉田勝彦  (昭和22年(1947)-)
  • よしだ かつひこ
  • 1980年
  • メゾチント/紙
  • 11.8×16.4cm
  • 愛媛県松山市堀之内
  • 愛媛県美術館

吉田勝彦による銅版画の作品。吉田は東京に生まれ、東京藝術大学大学院で駒井哲郎の下で銅版画制作に打ち込んだ。版画家としての道を歩み始めた重要な時期に、スペインを中心としたヨーロッパ、そして南米ベネズエラに滞在し、この作品は、それらの異国の風景をモチーフとした版画集『La Habitación de mi corazón(我が心の部屋)』の中の1点である。セゴビアは、スペイン中心部北寄りに位置する歴史ある街で、その象徴とも言える城・アルカサルが手前に、セゴビア大聖堂が遠方に描かれる。銅版画の技法のひとつ「メゾチント」で制作されたこの作品は、その特長である黒の豊かなヴァリエーションに富んだ諧調で重厚ながらその中に引き込まれる美しい風景を表現している。

セゴビア晩秋(『La Habitación de mi corazón』より) せごびあばんしゅう(『ら あびたしょん ど み こらぞん』より)
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