銅置物「十二の鷹」<鈴木長吉作/> どうおきもの「じゅうにのたか」<すずきちょうきちさく/>

工芸品 金工 / 明治

  • 鈴木長吉
  • 石川県
  • 明治 / 1893
  • 銅製鋳造で、それぞれを胴本体、両脚、両翼などの部材に分けて、真鍮素材にて鋳造し、各種鏨による彫金によって細部を彫り出す。その後、金、銀の鍍金、または素銅色、赤銅色、四分一色などの色上げを施して、研磨加工などの表面仕上げを施し、さらに漆、墨などの色差しによって加飾した後、枘差しあるいは螺旋止めによって一体に組み上げる。なお、眼は、金象嵌と赤銅、煮色仕上げによる色絵を施した眼球を別途製作して、裏から嵌め込むほか、嘴、脚の爪は、赤銅色の色上げが施される。
     各一羽ごとの尾翼裏に、太鏨による線刻で「嘉幸」の銘が記される。足裏に、「一」から「十二」の付番が線刻され、または「11」から「14」と黒書される。
  • 全長42.5~53.5  高27.0~45.0  
    幅14.0~51.0  奥行15.0~50.0  (㎝)
    重5.4~11.2 (㎏)
  • 12体
  • 金沢市出羽町3-2
  • 重文指定年月日:20190723
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 独立行政法人国立美術館
  • 国宝・重要文化財(美術品)

鈴木長吉が監修と製作を手がけ、実際に鷹を飼って写生を繰り返し、3年の歳月を費やして製作した。江戸時代以来、高度に発達した刀装金工の技術に加えて、明治に入ってさらに発展した金工技術を遺憾なく発揮し、12羽の鷹の様々な姿をいきいきと表現している。

銅置物「十二の鷹」&lt;鈴木長吉作/&gt;

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