偕楽園焼 灰釉平茶碗 銘「新樹」
かいらくえんやき かいゆうひらじゃわんめいしんじゅ
工芸品 陶磁 / 江戸
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江戸時代後期
- 陶磁器
- 口径15.6cm,高さ6.3cm
- 1口
平茶碗とは、茶の湯で、夏季おもに風炉を用いる際に使う、皿より深めの茶碗をいう。この資料は、草木灰を主成分とした釉薬を使用しており、淡緑色に美しく発色している。高台脇に、小文字の「偕楽園製」という陰印刻銘がほどこされている。収納する桐箱には、紀伊徳川家所蔵票が貼られており、またこの茶碗を「新樹」と名付けた、治宝側近の伊達千広(1802~77)の箱書がある。