都会の鴉

絵画 素描

  • 柳原義達  (1910-2004)
  • ヤナギハラ、ヨシタツ
  • 平成3年 / 1991
  • フェルトペン・紙・1
  • 32.0×40.6
  • 右上に署名、年記
  • 個展 東京国立近代美術館 1993

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柳原義達(1910−)
YANAGIHARA,Yoshitatsu

都会の鴉
City Crow
平成3(1991)年


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柳原義達(1910−)
YANAGIHARA,Yoshitatsu

裸婦
Nudes
平成4(1992)年
作者寄贈


柳原義達が日々欠かさないデッサンは,彫刻家柳原自身の歩みへの反省と造形への意志の確認の作業である。柳原のデッサンには彫刻家ならではの立体と空間の把握が見て取れるばかりでなく,鴉や鳩のデッサンには,執拗なまでに描き込まれる線によって,生命のうごめきと感情の陰影が宿されている。裸婦デッサンにおいても,それは彫刻のための準備習作という域を超えて,身体を貫く運動感によって生命を宿された裸体の美とともに,余白と事物の間に成立する緊張感を持った空間が形成されている。(K.T.)


都会の鴉

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