民俗 無形民俗文化財
板橋区徳丸本町の北野神社の祭(二月十一日)、赤塚大門の諏訪神社の祭(二月十三日)に演じられる。社殿前庭に設けられたモガリに太鼓を据えて田に見立て、大稲本、小稲本と氏子達とが唱え言を掛け合わせながら、苗代作りから収穫に至るまでの一年の農耕作業を模す。棒の先に丸餅をつけた鍬で田を打ったり、面をつけた牛役が這いまわって代掻【しろか】きをしたりする。途中、翁面の太郎次と女面のやすめとが出てきて抱きあったりしてその年の豊作を予祝する。また、獅子、駒などもつく。田遊びの一典型を示す民俗芸能である。
板橋の田遊び
下呂の田の神祭
広瀬熊野神社の御田植