短刀〈銘筑州住行弘/観応元年八月日〉
たんとう〈めいちくしゅうのじゅうゆきひろ/かんのうがんねんはちがつひ〉
工芸品 / 南北朝
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左
- 茨城県
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南北朝 / 1350
- 平造、三つ棟、内反、尋常の姿である。鍛板目やや流れごころの肌交じり、地沸つく。刃文湾れに互の目交じり、足入り、物打上特に逆がかり。匂口明るく冴えて小沸つき、金筋かかる。帽子乱れ込み、突き上げて尖り、裏僅かにうつむきごころがある。
茎生ぶ、先栗尻、鑢目大筋違、目釘穴一。
- 身長23.5 内反 元幅2.2 (㎝)
- 1口
- 土浦市立博物館 茨城県土浦市中央1-15-18
- 重文指定年月日:19410703
国宝指定年月日:19570219
登録年月日:
- 土浦市
- 国宝・重要文化財(美術品)
筑前国左文字派の行弘の作。行弘有銘の作は極めて少なく、その上年紀のあるものはこの短刀だけであろう。地刃健全であり、左一門の研究資料としても貴重である。
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