建造物 宗教建築 / 奈良
法隆寺の西廻廊が五重塔背後で屈折し、大講堂に向かうその中間地点に位置する。天平様式を基調とすることから奈良時代の建築とみられ、現存する楼造の建物のなかでは最も古い遺構である。 一階を高く二階を低くする上下のバランスもよく、簡素な切妻造の屋根と、二階床高さにまわる縁・高欄が全体をひきしめる役目をになっている。 部分的に後補の材もまじるが、奈良時代の楼造建築を考えるうえではかけがえのない作例である。
法隆寺廻廊 西廻廊
法隆寺廻廊 東廻廊
法隆寺鐘楼