木造千手観音立像(旧食堂安置)
もくぞうせんじゅかんのんりゅうぞう
彫刻 / 鎌倉
-
鎌倉 / 1223~1228~1229
- 1躯
- 重文指定年月日:19020417
国宝指定年月日:19670615
登録年月日:
- 興福寺
- 国宝・重要文化財(美術品)
鎌倉初期の南都復興の最後を飾る木彫の巨像で、明治初年まで興福寺食堂の本尊であったが、現在は新収蔵庫の中央に安置されている。五メートル二〇センチの巨体が堂々と立つ姿は壮観で、その作風は南都復興時に活躍した慶派の様式が顕著である。なお像内には奈良時代の小金銅仏をはじめ鎌倉造像当時の鏡、経巻、印仏など多数の納入品があり、いずれも造立事情を物語る貴重なものとして、今回附【つけたり】にした。