工芸品 / 奈良
- 奈良県
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奈良
- 鋳銅製。龍頭は上代梵鐘中は他に類のない独特な意匠で、梵鐘龍頭中の異色の作。笠形には圏条はないが、段を付して内外に分かち、外周近く二カ所に湯口をとる。肩以下は外型三段を重ね、上帯は天蓋垂飾を表す下向鋸歯文、下帯は流麗な忍冬唐草文を鋳出し、撞座は位置を古式にとり、一つは単弁の十弁、他は十一弁とする。駒の爪は作らず、二条の紐を廻らす。鐘身に裂傷あり。口径不整。
- 総高150.6 龍頭高26.7 笠形高7.6 肩以下高116.3 撞座中心高39.7
口径(南北)82.1 (東西)86.6 笠形径59.4 撞座径16.0 口唇厚5.2 (㎝)
- 1口
- 奈良県北葛城郡当麻町大字当麻1263
- 重文指定年月日:19110417
国宝指定年月日:19560628
登録年月日:
- 當麻寺
- 国宝・重要文化財(美術品)
形姿意匠ともに優れた梵鐘。丈長の鐘で、総体に形姿極めて美しく、龍頭の形は他に類例がない。笠形、胴の張りも調和よく、上下帯の装飾文に奈良時代の特徴をよく示している。