秋草文壺 あきくさもんつぼ

工芸品 / 平安

  • 東京都
  • 平安
  • 素地は灰白色の半磁質で、肩に淡いオリーブ色の自然釉が厚く係、これが胴に数条流下している。成形は轆轤造り、口頸形が喇叭状に開き、肩の張り、裾のこけた壺形、平底板おこし。胴に流麗な芒文三株を刻し、肩にも芒、柳、瓜、頸部に芒、蜻蛉などを鮮やかに線刻した珍しい壺である。口辺内側に「上」字を刻す。
  • 高40.6 (㎝)
  • 1口
  • 東京国立博物館 東京都台東区上野公園13-9
  • 重文指定年月日:19490218
    国宝指定年月日:19530331
    登録年月日:
  • 学校法人慶應義塾
  • 国宝・重要文化財(美術品)

昭和17年4月に神奈川県川崎市の加瀬山南端の道路拡張工事中に発見されたものである。壺の内には骨が納められていたが、骨は供養埋葬された。
中世初頭の遺品としては、美しい刻文のある壺で陶磁史上貴重な遺品である。

秋草文壺 あきくさもんつぼ

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